さんまの干物で呑む
今回は手軽に干物で作れる酒のつまみをご紹介致します。脂が適度に乗り、さんまらしい風味を楽しめる一品。焼くだけでも良いですが、今回は趣向を凝らした梅煮で。干すことで醸し出された深みのある旨味に半生タイプの冷おろしがぴったりと寄り添ってくれます。純米の冷おろしを少し冷やして頂きたいです。
さんまの干物の梅煮
<材料>
- さんま干物
- 梅干し
- 大根(おろし)
- 水
- 日本酒
- 昆布
<合わせ調味料>
- 濃口醤油
- みりん
- 砂糖
1.
鍋に昆布を引き、一口大にカットしたサンマ干物、梅干しを入れ、水、酒で20分煮込みます。
梅干しを入れる事で干物を戻す効果があり、尚且つ、身を柔らかくしてくれます。
2.
合わせ調味料を入れて更に20分~25分程度、弱めの中火で煮詰めていきます。
3.
器に盛り付け、大根おろしを添えて完成です
大衆魚の代表、さんま。脂が乗った濃厚な味が人気で、塩焼き、蒲焼き、竜田揚げ、刺身、姿寿司、洋食でもフライ、ムニエル、マリネ、バター焼き等様々な料理が楽しめます。
さんまは水温15°C前後を好み、盛夏を過ぎるとオホーツク海から南下してきます。産卵前の8月~9月が脂が乗り最も美味しいとされ、産卵すると稚魚は北上しオホーツク海に戻りプランクトンを食べてすくすくと育ちます。成魚は冬場にかけて銚子沖からさらに遠州灘辺りまで南下しますが、産後で脂肪が少なくなる為、棒寿司や塩干物等に加工されます。
さんまは必須アミノ酸を含むタンパク質やビタミンが豊富で、DHAやEPAといった体に良い脂肪酸も多く含まれており、とても栄養価の高いパワーフードと言えます。