酒を知るもう怖くない!発泡する酒の開栓 How To☆

こんにちは。酒専門店鍵やです。
お酒のラベルに【開栓注意】と書かれているのを見たことはありませんか︖「スパークリング酒」や「活性にごり酒」などに記載されていることが多いのですが、これらのお酒は無造作に開栓しようとすると、中のガスが一気にあふれ出し、テーブルがびしょ濡れ「瓶の半分しか残っていない…」なんてトラブルにもなりかねません。

特に、にごり酒によくある「澱(おり)が沈殿してるから、先に混ぜた方がいいよね︕」は大きな誤解です。パーティーのシャンパンのように盛大に楽しみたい人以外は言わない方がよいでしょう。

一見扱いにくいように見えますが、コツさえ掴めば誰でもスマートに開栓できますので、是非マスターしてみてください。

注意したいお酒とは?

お酒の名前にはお酒の特徴などが入っていることが多いです。
(入っていない場合もございますので、必ずスペックを確認することをお勧めします。)
特に以下の名前が入っている場合は発泡の可能性がありますので、注意して開栓してください。

・にごり / 活性にごり
・うすにごり
・おりがらみ
・スパークリング など。

開栓前にしておくこと

・十分に冷やしておきます。(0℃~ 8℃前後)
・瓶を立てて静かにおいておきます。
(横に寝かして置くと冷蔵庫内で噴出してしまう可能性があります。)
・念のため、タオルなど用意しておいても良いですね。
・ワインの場合、ワインオープナーなどの器具は使用しないでください。
 瓶が破裂してしまう可能性があり、大変危険です。
・スパークリング など。

四合瓶の場合

四合瓶は比較的簡単に開栓することが出来ます。日本酒でも、ワインでも共通なことは、少し斜めに傾けて栓(スクリュー)を持ち反対の手で瓶の底を持ちます。これで安定して開栓する準備ができました。

【 スクリュータイプ 】

日本酒の場合で大半採用されているスクリューは、少しだけ栓を緩めると、ガスの抜ける感覚が分かります。ここで一気に開けてしまうと溢れだしてしまうので、慎重に。
液面が溢れるギリギリまで栓を緩めて、そして閉める。
これを繰り返し、ガスが落ち着くまでしてください。ね、簡単でしょう︖

の開栓 How To

【 コルクタイプ 】

パーティーなどで「ポンッ」と演出したりするのはこのタイプ。
1.栓を覆っているシールをはがします。
2.コルクを固定しているワイヤーを外す。
※)ここから親指の腹でコルクをずっと押さえておきましょう。いつ抜け出すかわかりません。
3.瓶の首の部分を握り、反対の手で瓶の底をもつ。

この状態で瓶をゆっくりと回してみてください。少しずつゆっくりですよ。
ポイントはコルクはちゃんと押さえて、瓶を回すこと

多くの場合、瓶内のガスでコルクが少しずつ上がってくるのが分かると思います。
そうすればゴールはもうすぐ。
コルクを徐々に傾けると、どこかで「シュッ」と抜ける瞬間が訪れます。抜栓完了です︕

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一升瓶の場合

噴出し事件で一番多いのが一升瓶のケース。
今にも破裂しそうなガスが充満した瓶では、アルミの冠頭を剥がした直後「ポン︕」と王冠とお酒が同時に天井へ。なんてこともあるようで…。

そこで一番にしてほしいのは「画鋲」又は「アイスピック」で冠頭からプスリと穴を開けてください。そして刺した画鋲を引き抜いて瓶の中のガス圧を抜くのです︕︕小さく「プシュッ」と音がなりますが、溢れるほど液面は上がってきません。
この状態で、念のため一日以上置けば難なく開けることができるでしょう。

の開栓 How To

王冠の中に中央に穴が開いているタイプがありますが、これはガスが自然に抜ける仕組みになっており、噴き出す可能性は低いですが、念の為こちらも同様に画鋲やアイスピックで刺してから開栓をしましょう。

密封していないので、冷蔵庫に横に寝かせたら最後。中身がこぼれて奥さんの怒りの方が溢れかねません。発泡酒も奥さんも立ててあげることが上手くいくコツかもしれませんね。

ただし、これだけやっても多少の吹き出しの恐れはありますので、開栓前に十分に冷やしてゆっくり開けましょう。

とはいえ、にごり酒は和食や洋食、中華といった幅の広いお食事でも非常に相性が良く、単体でも非常に美味しいです。
是非、扱いを覚えて楽しく飲まれますように。

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