和牛の旨味
今回の料理は、和牛ロースの薄切り肉をさっと湯通しすることで余分な脂や臭みを流し、口当たり柔らかく、肉本来の風味が楽しめる一品です。バラエティにとんだ夏野菜も素材を活かし、肉と野菜のマリアージュをお楽しみ下さい。さらに生ウニとトリュフソースでコクを深め、味変もお楽しみただけます。純米吟醸、軽やかな微発泡、うすにごりの生酒等、お好みのお酒に合う食材の組み合わせを楽しんでみてはいかがでしょうか。
和牛 冷しゃぶ 生ウニ添え夏野菜巻き
<材料>
- 和牛ロース
- 茄子
- オクラ
- ヤングコーン
- アスパラ
- ラディッシュ
- すだち
- 南瓜【小】
- 生うに
- トリュフソース【市販】
1.
オクラはヘタを取り、南瓜は薄切りにします。
2.
【1】で切ったオクラと南瓜、茄子、オクラ、ヤングコーン、アスパラをボイルし、氷水に落とします。
3.
牛ロースはさっと湯に通し、色が変わるか変わらない程度で、すぐ氷水に落とします。
4.
【2】でボイルした野菜を牛ロースの幅に合わせカットし、牛ロースに巻きつけていきます。
この時、全ての野菜を巻く必要はありません。残った野菜は飾りで使用します。
巻き終わったら一口サイズにカットしましょう。
5.
飾り用のラディッシュ、すだちを薄切りにします。
ラディッシュは写真のように透けるくらい薄くカットしましょう。
6.
さあ、ラストスパートです。
一口サイズにカットした牛ローススライスと巻ききれなかった野菜も少し添えて。あとは、生ウニ、トリュフソースを添えて完成です。
お好みでミョウガや穂紫蘇を彩りで添えても良いです。
動物性脂肪の融点(溶ける温度)は、一般的に鶏肉が30°C前後でもっとも低く、馬、豚、牛、羊の順で高くなります。羊は44°Cを下回ると脂が固まってくるので、暖かいうちに食べるのが良いとされます。
豚は牛より融点が低いので胃もたれしにくいと言われ、私も焼肉(牛)食べ放題で胃もたれした経験があり、確かにそうだと思います。と言いながら、軽く炙っただけの冷たい和牛は口に入れるととろけるような旨味を感じ、しかもさっぱりともたれないのは不思議です。
実は、不飽和脂肪酸が多く含まれると融点が低くなり、それを多く含む良質な和牛の脂は常温でも融け、胃もたれせず旨味をしっかり感じる事ができるのです。さらに和牛に含まれるオレイン酸は血中コレステロールを低下させる効果もあり、とてもヘルシーな食材なのです。