今回は宮城県のお酒 宮寒梅 純米大吟醸をご紹介します。
原料となるお米は美山錦。
精米歩合は45%
純米大吟醸を名乗るにはお米の表面を50%以上削る事が条件の一つなのですが、こちらは55%も削っているので 酒造りに使うのは米の内側からの45%だけ。贅沢ですね。それでいてこの価格って、コスパ良すぎです︕
アルコール度数は16度。
外観
澄んだ輝きのある やや黄色みを帯びた透明。
香り
メロンやパイナップルのような甘いフルーツの香りと、つきたてのお餅のようなふくよかな香りがしっかり届きます。
味わい
口に含むとまず しっとりとした甘みのその奥に米の旨味を感じ、そのあとすぐに まろやかな酸が広がり、最後に心地良い苦味がやってきます。開栓初日は特に アフターに長く続くエッジの効いた余韻が印象的でした。そして開栓2日目以降は驚くほどグッと切れ味が良くなりました。どちらも魅力なので、そんな変化が嬉しい私なのでした。
以前 宮寒梅の純米吟醸も飲みましたが、こちらの純米大吟醸の方がボリュームを感じます。
氷水に浸けて雪冷えでいただくと甘味が引き締まりスッキリした印象に。
甘味、酸味、苦味と、いろんな表情が次々と押し寄せてくる宮寒梅純米大吟醸。
飲み方、ペアリングのしかたで、楽しみ方の幅が広がります︕
私が合わせてみたい料理
芳醇なこのお酒は少し冷やして金目鯛の煮付けと合わせるとピッタリでした。
お魚でなくとも甘辛く煮たお料理との相性も抜群︕
雪冷えにしてお造り(ポン酢よりお醤油)とも楽しみました。
私は氷水で雪冷えにしてからお食事をスタートし、一杯目はキンキンに冷えた状態でいただきますが、その時お酒はもう氷水から出してあります。煮付けを食べる頃には(冷蔵庫から出して来たてくらいに)少し温度が上がってちょうどいい感じに。
一人で飲んでいるのですが、温度変化やマリアージュを考えながら色々試していると、お酒と会話しているような気分(酔っている訳ではございません)になってきて美味しい上に楽しすぎて止まらなくなってきます。
これから暑くなってきますので、一杯目は是非雪冷えでお楽しみいただきたいものです。
氷水から出してテーブルに置いておいたりグラスに注いでからも温度が戻るスピードは冬場より当然早まります。
温度によって、とても印象が変わりますので、時間が経ちすぎてお酒が冷たくなくなってしまったなぁ…と感じたら もう一度氷水に戻してくださいね。