酒を楽しむ宮寒梅 純米吟醸を飲み比べ!

今回は宮城県のお酒「宮寒梅 純米吟醸」のおりがらみ(生酒)と火入れ酒の2種類をご紹介します。

宮城の小さな酒蔵

宮寒梅飲み比べ

宮寒梅を造る寒梅酒造は、家族で営むこじんまりとした蔵元です。日本酒は米の果実酒のようなもの。創業時から伝えられてきた【酒づくりは米づくりから】というこだわりの通り、寒梅酒造では家族総出で原料となる酒米を育てています。酒米から醸造まで、造り手の見える酒造りをモットーに造られたこの宮寒梅。ほとんどの工程が人の手によって行われています。

寒梅酒造では、口にした人のこころを想像しながらお酒をつくっているとの事ですが、米づくりから、宮寒梅が完成した後の管理に至るまで、少ない人の手で丁寧に行われていることをイメージすると、こちらも造り手の想いを噛み締めながら一口一口 これまで以上にじっくりと大事に飲みたくなります!

キャッチコピーは【こころに春をよぶお酒】
どちらも原料となるお米は美山錦。
精米歩合は55%(お米の周りを45%削っています)
アルコール度数は16度。

外観

宮寒梅飲み比べ

絞ったばかりの日本酒には細かな澱が残っていて、その澱の中には旨味成分もたくさん存在しています。その澱をあえて残したままリリースするのが【おりがらみ】です。おりがらみには澱だけではなく炭酸ガスも残っているものが多いのが特徴です。

この生酒は【おりがらみ】というだけあって澱が残っているので、見た目はほのかに白っぽく、また少し発泡しています。対して火入れ酒の方は澱を取り除いてあるので透き通っていますが、ほんのりと黄色みを帯びています。

香り

宮寒梅は、よりよく磨いたお米を、通常よりも低い温度で長時間発酵させる【吟醸造り】という方法で造られています。原料はお米なのに、フルーツのような華やかな香りが感じられるのは、吟醸造りの特徴ですね。

そこへ、生酒の場合は一切の加熱処理をしていませんから、お酒が本来持っているフレッシュでフルーティな香りが より残っています。絞りたてのこの宮寒梅 おりがらみは、もぎたての熟れた果物のような甘やかな香りがしっかりと感じられます。この芳醇な香りを、まず目を閉じてゆっくりと楽しんでウットリと酔いしれてから飲み進めていただきたいものです。

味わい

宮寒梅飲み比べ

生酒を期待いっぱいに口に含むと、味わいもフルーティで なんとも膨よか~。
旨味がすんごいっ!
お米の甘みを感じた所に微炭酸のピチピチ感が相まってピリッと辛さがやって来た。
そして余韻が長く続く。

火入れ酒の方は、おりがらみよりスッキリしていて軽やかな口当たり。
やや淡麗でキレが良く、甘みと酸味のバランスが絶妙!

これらをもっとキンキンに冷やすとどうだろうか︖という訳で翌日、ワインクーラーで冷やしてみた所、生酒の甘やかさは引き締まり、旨味そのままでややスッキリした印象に。発泡感は開栓2日目で消えていました。火入れ酒の方も、更にスッキリして、気持ちよくて飲むピッチが上がりました(笑)

開栓3日目。
今度は白ワイングラスに入れて飲んでみると、どちらも華やかな香りは更に広まり、口当たりはふんわりまろやかに。

生酒は開栓して約1週間もすると、かなり甘みが増した様に感じました。

私が合わせてみたい料理

宮寒梅飲み比べ

おりがらみ(生酒)の ふくよかな味わいには、ホタテのソテーや、牡蠣の土手鍋といった旨味たっぷりのお料理を。火入れ酒には脂の乗った焼き魚がよく合うと思います!炙った銀鱈なんて最高ですね。

出来立てホヤホヤの初搾り、この時期しか飲めない限定酒である おりがらみ(生酒)
宮寒梅 永遠のスタンダード(火入れ酒)

火入れしているかどうかでこんなにも変わるのー!?これは好みが二分しそうです!

あなたはどちらがお好みですか︖